アメリカ学校見学〜自動販売機&給食〜

少し前に、ちょっとした調査の一環で、NYCから電車で一時間ほど北へ行った所にある学校区を訪ねました。アメリカの場合、学校は「学校区」と言われる役所が運営しております。学校区は市町村とは別の組織を持つ「役所」で、独自の財源も持っております。学校区はその地区の固定資産税を財源としているので、その地域に富裕層が多ければ多いほど、学校区の財政も豊かになるという仕組みなのです。
さて、今回の調査のテーマは、「学校内の自動販売機」と「学校給食」でした。私は忙しくて殆どこの調査の準備はパートナーの方にやって頂いてしまったのですが、彼がこのトピックに興味を持ったのが調査のきっかけとなりました。アメリカでは普通に自動販売機が校内においてあり、販売時間などの制限はある程度ありながらも、子供達は自由に飲み食いが出来るようになっているのです。しかも、学校区にとってはこの売り上げが、かなり重要な学校区の歳入となっているのです。自動販売機を撤去したりする事は、歳入を減らす結果となり、学校区の教育行政のレベル低下を招く事になるのですね。なので、この自動販売機での売り上げを下げるような事は本来学校区はする事は有り得ないのですが、この学校区ではキャンディーやソーダを売る事を止めてしまったのです。新聞によれば一時的に歳入は減ったものの、いまでは以前以上の歳入を確保出来ているというのです。果たしてそのからくりは???

実際に現場に行って説明を受けました。この施策はアメリカで問題となっている、子供の肥満を防止するため、キャンディーやソーダなどの糖分を多く含むもの、油分を多く含むものをあまり食べさせないようにするために行ったとの事でした。そしていざ学校に行くと、そこには依然として自動販売機が一杯。
d0031192_0173086.jpgあれ?そう、実は売っている物が以前と異なる、という事なのでした。以前は油を大量に使ったポテトチップスなどのお菓子類を売っていたそうなのですが、現在は基本的に焼いたお菓子が中心で、「以前に比べれば」ヘルシーな食生活になった、というのです。はあ・・・。そしてソーダ水は全て果汁ジュース等に切り替えたとの事。有名な清涼飲料水会社に特別に100%ジュースを生産してもらい、それを仕入れているのだとか。ふんふん、まあこの辺はいいかもね。この学校区がすごいと思ったのは、この方針転換を学校区やPTAだけで決めたのではなく、時間をかけて子供達の意見を聞いたうえで行った点。さすがアメリカ。だから自販機の売り上げは一時的に下がったとは言え、教師が子供と健康的な食生活(?)への理解について意見交換を続けた結果、売り上げが以前よりも増える結果となった訳です。

さて、おまけにこの学校区で給食までごちそうになってきました。アメリカの学校給食はカフェテリア形式。常にいくつかの選択肢を用意し、子供達は自分たちの思いのままに食事を摂る事が出来ます。個人を重視するアメリカならではでしょう。教室でクラス全員が同じ食事を摂る日本とは大きく違いますね。逆に学校区の担当者は日本の事情を説明すると、もの凄く驚いていました。文化の違いですねー。
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さて、気になるメニューとお味は・・・?
はて、健康を考えている筈の「学校区」なのに?かなりカロリーが高そうなメニュー。写真のメニューは我々用にチョイス出来るメニューを全て出してくれたものなので、子供達はこのうちの2、3品しか選べないのですが、これに毎日「ピザ」が一切れ付くのです。ジャンクフードの代表格ピザが毎日出ているのに健康??さらにある程度の制限があるとは言え、フレンチフライやデザートも別途購入出来るようになっているのでした。これで健康??お味は、まあ給食ならこの程度かな、という味。
この調査はとても勉強になりました。アメリカと日本は給食でも大きく異なっているんですね。
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  by masa-beatles | 2005-10-10 00:30 | 勉強になります

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