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マンハッタンを歩いていると・・・(やあやあ我こそは〜!)

一時帰国の少し前に、Billy Joelのライブをマジソンスクエアガーデンに観に行くことになりました。その日はカジュアルな格好に着替え、簡単に夕食も済まし、少々お時間に余裕を持って7番街の34丁目まで来ました。気分はウキウキワクワク〜。さあて、まだ40分以上あるし、MSGの周辺をくるりと散歩してのんびり行きますか・・・、「ドンッ!」 アレ?何かにぶつかったけど、俺の周りにゃ誰もいなかったのに?と振り返ると、何やら黒人の兄ちゃんが地面を指差して僕を見ています。ああ、ついぶつかって、その時に彼は何かを落としたのか。そりゃあ悪いことをした。「Sorry〜」といつものように呟き、そのまま34丁目を8番街に向けて歩き出しました。
「おいミスター」と呼ぶ声。横を見ると僕より頭1.5個分背の高いさっきの兄ちゃん。
以下、彼の主張
「おい、あんたとぶつかって、俺は眼鏡を落としちまった。見てくれ、ほら、割れているだろう?さっきあんたとぶつかって落としちまったせいだよ。高校時代から使っている大事な眼鏡なのに・・。なあ俺はどうすりゃいいんだい?」
とのこと。
ははあ、ついに現れたかーー!!ボトルマン。
そう、NYには有名な「ボトルマン」と言うヤツが居て、彼はいつも袋にビール瓶らしきものを持ち、わざと人にぶつかってはビール瓶を落とし、「おい!弁償しろよ1」という手で善人を揺するプチワルな奴なのです。少し前に僕の同僚がボトルマンに遭遇していて、その手口や話を聞いていたので、すぐにピン!と来ました。ははあ、こいつが「ボトルマン」・・・ならぬ「グラスマン」!!
一瞬僕は考えました。同僚は「俺はお前を知っているぞー!ボトルマンだろー!」と言ってやったところ、相手はニヤッと笑って少々怯んだそうです。そのまま「警察行くぞ」と連れて行こうとしたところ、退散してったとのこと。うーん、でもここはこれまで僕が使って来たワル対処術、「日本語攻め」で行こうと決定。とことん日本語を話し続ける事にしました。
以下、その時の様子。
「(僕・日本語)あー割れちゃったの、悪かったねー。でもそれで何だって言うんだ?」
「(グ・英語)???。・・・ほら割れちまってる。俺はどうすりゃいいんだい?」
このやり取りをしばらく繰り返しました。この間、人のいない場所に向かって歩いていた僕は踵を返し、7番街から6番街の賑やかな通りを歩く事に。
「(グ・英語)お前は俺が言っている事は絶対に分かっている筈だ!割れた眼鏡をどうやって修理すりゃいいんだよ?」
「(僕・日本語)悪いがあんたが何を言っているのか、俺にはさっぱり分からないんだよ」
「(グ・英語)いーーーや、絶対にお前は俺が言っている事が分かっているはずだ。この眼鏡(略)」
「(僕・英語)中国語で話せよ。」
「(グ・英語)お前は絶対に中国人じゃない!俺には分かる」・・・お見事!でも何で分かるんだろ?
6番街手前で再び踵を返し、7番街へ向かう私。追い掛ける兄ちゃん。
「(グ・英語)お前は俺をバカにしてるのか?」
「(僕・日本語)別にバカにしてねーよ。じゃあね。」
「(グ・英語)修理代として127ドル払えよ。」
「(僕・日本語)はー、やっぱりそうきたか。自分で直せば?」
ずっとこのやり取りを延々15分以上。店に入っても追い掛けて来て、もう本当にしつこい。仕方ないので、警察官が立っている所に向かい、ちょっと引き離したところで、時間も頃合いになったので、そのままMSGへ。さすがにグラスマンもチケットは持っていないので、ようやくかわす事が出来ました。
本当にしつこくて、すごく気分が悪くなりました。でもBilly Joelのライブは最高!気分良く家路につきました。
皆さん、ボトルマンは8番街の40丁目から50丁目あたり、グラスマンはペン・ステーション周辺に出没するようです。気をつけましょう〜。

  by masa-beatles | 2006-02-09 12:27 | NY生活情報

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