人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マンハッタンを歩いていると・・・(その6)

食べ物について、前から気になっている事があるんですよ・・・。
日本人(僕だけじゃないと信じたい)は、昔から食べ物を粗末に扱ってはいけないってしつけられてきました。
しかーし!ここはアメリカ。デリとかでは店員が客に対して、平気でサンドイッチやサラダボウルを投げたりするんですよね・・・。ヤンキースタジアムでもピーナッツとかを客にポンポン投げる。・・・やっぱりそれは許せない。僕はおにぎりだって投げたことなんてない。きっと僕が「食べ物投げるなんておよしなさい。」と言えば、きっと「だって投げた方が早いじゃん?いちいち手渡しなんてしてたら、客がさばけねーよ。ここはニューヨークだぜ?みんな時間がねーのよ。」って言われるんだろうな・・・。そして今日もそんな光景を見ながらデリをうろうろする私。

特にお米は農家の人々の汗と苦労の結晶だから残してはいけません。・・・と教えられてきたこともあり、僕はいまでも食べ物を残したりすることに罪悪感を感じますし、お茶碗にお米の粒を残すことも好きじゃないのです。
しかーし!ここはアメリカ。食べ物を残さなければ、自分の健康を損なうほどのスーパーボリュームで料理は出て来ます。ごめん、ここでは日本の美徳とゆーか常識は通用せん。車のタイヤほどの大きさで登場するピザなんて食えるか!前菜を注文しないで主菜だけをレストランで注文すると、少し不思議そうな顔をする店員!君こそおかしいじゃないか!前菜、主菜が凄まじい量でサーブされて、何事も無かったようにデザートメニューを持って来ようとするレストラン、やめてくれー!でも食べてみようかな、って思ってしまう自分・・・。ああ、こうなるとポリシーも自分の健康もへったくりもありませんね。

スーパーのレジで並んでいると、食料品が入った買い物かごを平気で地面に置いているアメリカ人。確かに日本にもそういう事を気にしない人はいると思うけど・・・。それは百歩譲って見逃してやるけど、列が前に進むたびに、その買い物かごを足蹴にして列をつめるのはどうなのさ?その食べ物はアナタの口に入るものでしょ?それを地面に置いて、なおかつ足蹴にするなんて、どういう神経なんだろ?でもきっときっと僕が「食べ物を地面に置いて、足蹴にするなんておよしなさい。」と言えば、きっと「だっていちいち手に持っていたら重いじゃん?だったら置けば良いじゃないの。簡単な話だよボーイ。列が前に進んだから、俺は荷物と一緒に前に進んだのさ。それが手に荷物を持ってだろうが、足で蹴飛ばしてだろうが、前に進めば良いんだから、それでいいじゃん。熱くなんなって、ここはニューヨークだぜ。シンプルにいこうぜ、シンプルに」って言われるんだろうな・・・。そして今日もそんな光景を見ながらスーパーでレジ待ちする私。

価値観の違いって、こんな小さなところに大きく現れる。NYの町ってこんだけ価値観の違う人が溢れているのに、うまく回っているから面白いし、奥が深いんだなあ。

  by masa-beatles | 2006-10-02 08:48 | NY生活情報

<< 秋の訪れ 竹生(Chikubu) >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE